東京格安音楽企画・音楽サークル身内大集合

スターデジオー00Sレコード業界~音楽サークル・身内大集合~東京の格安音楽企画

スターデジオー00Sレコード業界

レコード会社各社は通信カラオケの第一興商と裁判で対立している。第一興商がスカイパーフェクTV上で運営している「スターデジオー00」は、何と100チャンネルのデジタル音楽ラジオ放送なのだ。東芝EMIやSMEなどレコード各社が著作権侵害として訴えたのは「スターデジオー00」が、放送内容の詳細な番組表などを提供していたためだった。また、ファックスサービスではどの楽曲が何時何分何秒から放送されるかの情報もユーザーに提供しMD(ミニディスク)への録音の便を図っていた。それに対してレコード各社は、「スターデジオは放送に名をかりた音楽配信業務をしている」と問題視、提訴に踏み切ったというわけだ。第一興商側は著作権の暫定使用許諾に基づいた話し合いを、日本音楽著作権協会(JASRAC)とすすめ、98年9月10日からはファックスサービスをしていた70チャンネルのうち8チャンネルを中止。また番組表提供は全チャンネルで中止した。しかし、この程度でレコード各社は納得するはずもなく、裁判は現在も続けられている。このトラブルについて、前出のレコード会社幹部はレコード会社の立場をこう話す。「レコードメーカーには送信可能化権があります。ここまでは裁判所も認めている。つまり、音楽データを衛星通信にせよインターネット配信にせよ、アップ711・ドするためにはメーカーの許諾を受けないといけないということです。でないとメーカーはデジタル配信が拡大することで、原盤の複製権がデジタル配信には及ばないことになり、権利を大きく侵害されるからです。だから、我々はそのアップロードを認めていない。しかも、著作権法37条では自分用の家庭内録音は私用に限って認めるとなってはいますが、それはデジタル音源が自由に流通するようになってきた現在では、すでに時代遅れになっていると主張しているわけです。レコードやCDからテープレコーダーに音楽をコピーした場合は、使用すればするほど音源は劣化してしまいますが、デジタル音楽はほとんど原盤並みの音源を長時間維持できる。それをレコード会社としては何としても阻止しなければ、会社の経営基盤の崩壊につながってしまう。現在は先にも述べたように、レコード会社の権利として送信可能化権は著作隣接権を持つレコード会社にあるところまでは、裁判でも認められるようになった。次の目標はデジタル音源時代の中で、家庭内録音の撲滅ないしは(Iドやソフト、生CD-ROMに垣根を設けて、現在野放し状態になっているデジタル音源の不法コピー防止までもっていけるかどうかでしょう」この大手レコード会社幹部によると、現在、レコード会社の対応は大室かにみて4つぐらいに分かれているという。前記した内容と重複するが、それを列記してみると、「ソニーのように家電がバックについているメーカーは、ダウンロードに対してはものすごく興味を持っている。SMEがいくら抵抗し七も、最後はソニーの意向には逆らえない。一方、その対極にあるのがフォーフイフなど、アーティストの所属事務所やプロダクションを母体とするレコードメーカーで、これは自社のもつコンテンツで稼げれば、パッケージだろうとネット配信であろうと基本的には何でもいいと思っている。つまり、ダウンロードビジネスには興味をかなり持っていますね。今はディストリビューター機能をたまたまレコードド会社がやっているだけだ、という見方をしているわけです。外資系レコード会社の場合は微妙です。アメリカでは5大メジャーがすでにネット配信事業に積極的に乗り出し始めてきたから、日本でもいずれその方向は避けられないという判断は持ちながらも、現時点でビジネスとして成立するかどうかはかなり懐疑的だ。ネット配信事業に乗り出すには多額の先行投資を必要としますが、今の段階でそれに見合うだけの収入の見込みはまだないという判断です。そこで、社内的には各社とも音楽データのデジタル化には着手しながらも、先行する各社の様子を見ようという戦略のようだ。ただし、日本ではそうでもアメリカでネット配信が定着していけば、日本のユーザーはインターネットでアメリカに直接アクセスするのではないかということを恐れている。三者三様三すくみのような状態です。そんな中で、中小のレコード会社はネット配信に手をつけるには資金不足だし、とにかく今はジッとして大手の動きを見ているしかない、ということでしょうか」といったことになるようなのだ。Q本格的ネット配信に乗り出したSMEそんな動きの中で、SMEがついに本格的にネット配信に乗り出すと発表した。99年12月20日から同社所属の音楽家、演奏家の新譜のインターネット配信をついに開始する。―曲350円でダウンロードができ、課金はクレジットカードなどで行なう。ネット配信は新譜CDシングルの発売日と同時で、ラルクーアソーシェルやH・1ster・lcBlue、佐野元春など44曲が、有料ネット配信ビジネスの第一弾となる。そんな声をよそ目に、21世紀の音楽事業のあり方を虎視眈々と見すえようとしている経営トップも大勢いる。大手レコード会社幹部は、ネット配信ビジネスの将来にある予測を立てているようだ。「21世紀のレコード会社の課題は、自社が長年にわたって蓄積してきた音源という財産を、どうやってセット化していくかだろう。新機軸のビジネス開発はともかくとして、レコード会社はメジャーになればなるほどカタログ資産を膨大に抱えている。ところが、これまではそのカタログ資産を再開発するノウ(ウも時間もなかった。レコードCDは1年間に日本だけでも1万2~3000点は出ているんです。だから、レコード会社もレコード店も在庫は常に飽和状態なんですよ。社内や店内に置ける在庫には限りがある。ということは、レコード会社がカタログ上抱えている休眠資産がすごく多いということになる。この休眠資産の再開発がレコード会社にとっては、今後重要な仕事になっていくはずなんですね。外資系のユニバーサルミュージックは、その休眠資産の再開発をUM3という名前のプロジェクトチームを作って、事業として立ち上げようとしている。潜在的な需要がどこにあるのかはまだわからないが、休眠資産を求めているターゲットはどこかにかならずあるはずだ。という発想なのでしょうね。たとえば、各レコード会社がこれまで発売したCDなどで、一曲当たり3000枚以下しか売れなかったCDの中にも、売れなかっただけで生存価値のある商品はたくさんある。そんな楽曲はネット配信向きではないのか。CDにプレスしたり、レコード店が在庫として置いておくのは商売として荷が重くても、その曲を気に入って欲しがる潜在需要者はそれなりにいるはずなんですよ。曲と接する機会がなかったから知らないだけでね。そんな潜在需要層に向けて、ネットで情報を発信する。休眠カタログをいろんなアングルから再構成して、カタログ開発をしてそれをデジタル配信にのせていく。ネット配信の将来的可能性としてこの方向はひとつあると思っている。現在は店では絶対手に入らないような曲も、ネット配信を利用すれば誰でも簡単に入手できるようになります。ユニバーサルはそこにひとつの可能性を考えているようですね」Q急速に展開するネット事業この1年あまりをみても、インターネットや衛星通信を利用しようとする、ネット配信やネット通販の動きにはめまぐるしいものがある。ざっとその軌跡を追ってみることにしよう。最初の動きは98年8月30日に実施された、SME所属のロックミュージシャン・佐野元春の有料インターネットライブだった。この時は認証システムに不都合があったため、9月27日と10月1日に前回視聴者を対象に再配信したりもしている。SME側によると、8月の配信ではISDNと通常の電話回線で送信したが、ISDN利用者の回線がすぐに切れてしまった。これは課金に欠かせない認証システムが順調に作動しなかったのが原因だとみられていた。一方、音楽ソフト通販会社の「N2Kジャパン」(横浜)は、レコード販売大手の新星堂と提携して、98年10月3日から17万タイトルのネット通販をスタートさせた。ホーム。ページ上で電子メールを使って注文すると、新星堂が音楽CDを配送する仕組みだ。代金決済はN2Kが受け持つ。ただし、国内郵送料には380円かかるのがネックといえばネックになっている。N2Kと新星堂提携の背景には、30代以上のレコード店離れがある。また、地方のレコード店では入手が難しい旧譜の販売などで、ネット販売の新たな市場を開拓したいという狙いもあるが、実験的要素も含めて21世紀のネット販売、ネット配信ビジネスのノウ(ウ蓄積という意味もあるようだ。N2Kとインターネット検索サービス会社ヤフーの提携もその一環である。N2Kのホームページ「ミュージックーブルバード」は、レコード会社自身が手がけるホームページに比べると、ユーザーへの知名度は低い。そこで、ヤフーの人気ホームページ「ヤフージャパソ」を活用する。N2Kが提供するアーティストの経歴や、ヤフーが取り上げるエンターテイメントニュースに登場したアーティストの音楽CDのネット通販サービスを開始している。通信衛星(CS)デジタル放送ともN2Kジャパンは99年1月に提携事業をスタートさせた。音楽専門チャンネル「ヴァイブ」を手がけるミュージックチャンネルのホームページ「ヴァイブーオソライソ」から、N2Kのネット通販ホームページ「ミュージックーブルバード」を通して、CD購入が可能になった。配送は新星堂が行なうが、N2Kはネット通販でCS、ヤフーなど有力なツールを手にしたことになる。N2Kはニューヨークに本社がある大手インターネット音楽ソフト通販会社で、一連の提携の動きは日本での橋頭堡を築くための行動とみてよいだろう。N2Kジャパンではネット通販で、音楽CD価格の約10%を手数料として受け取るが、ネットビジネスモのものの現状は甘くはないらしい。インターネットが普及しているアメリカでも、黒字転換にはまだ時間がかかる状態が続いている。購入目的でアクセスしてくるユーザー層がどれくらいいるのかははなはだ疑問である。楽譜のネット通販に乗り出す業者もいる。音楽データ販売の「ミュージックネットワーク」(横浜市)は、楽譜は種類も多く、レコード店でも品揃えが難しいため、欲しくても手に入りにくい点に目をつけた。 インターネット上にホームページ「バンドスコア・ドット・コム」を開設、ピアノ譜やバンド譜などまず2000種類の楽譜と、約800種類の教則ビデオの販売を開始している。ネットで注文すれば宅配便による着払いで購入できる。ソニーコミュニケーションネットワーク(ソネ″卜)は音楽データ販売のフェイスと共同で、98年11月から家庭向けの音源データサービスを開始している。これは音楽データ送受信の国際標準規格「MIDI」の音楽データや、パソコンで音楽を楽しむためのソフトをインターネットでダウンロードできるIというサービス事業だ。これだと、たとえば自宅でパソコンをカラオケ替わりに利用することもできるようになる。新サービスは「フェイスーミディーステーショソ」で、フェイスの約7500曲のMIDIデータや、カラオヶ用の字幕や背景画像が、1曲150円からの料金でダウンロードできる。収録データ約3万曲からスタートしている。ネット配信は一説には2005年には、全世界の音楽市場の10%に相当する約5000億円になると予測されている。だが、新譜がソニーが99年末から発売を開始したように、例えばI曲350円でダウンロードされるようになると、CDシングルー枚800~1200円との価格差に関心が集まるようになるのは仕方のないことだ。こんな状況変化にレコード会社やレコード販売店はどう対応していくのか。それに、インターネットのネット配信を利用したい音楽ファン層が日本でいかほどの人数を占めているのか。ここ数年内にもネット配信の成功、不成功も含めて結論が出ることになるだろう。
激動するレコード業界
ミリオンセラーの暗闇
アーティストのリストラも開始
制作は外部起用が主流
拡大する音楽プロダクションの影響力
岐路に立たされたレコード業界
消えるレコード会社、生き残るレコード会社
ベストアルバムの功罪
現実となった音楽業界の倒産劇
本格化する音楽ソフトのネット配信
音楽界のネット通販の将来性
音楽のネット配信は普及するか?
スターデジオー00Sレコード業界
アメリカのネット配信事情
日本企業のCS放送進出
「MP3」、「メモリースティックウォークマン」
大手レコード会社幹部に聞く音楽事情
揺れる音楽著作権の概念
坂本龍一の「メディアーアーティスト協会」
音楽の著作権元管理は妥当か?
レコード会社各社の動向
音楽著作権の「在り方」の変化
多岐にわたって生じる音楽著作権問題
大手音楽出版社社長に聞く
イメージ通りか?音楽業界の仕事
音楽業界のレコーディングについて
音楽プロダクションについて
音楽出版社の実情
コンサートプロモーターについて
大物音楽プロデューサーに聞く音楽事情
生き残りを賭けて模索を続けるレコード会社
音楽業界、SMEの実情
音楽業界、東芝EMIの実情
ワーナーミユージックージヤパンの音楽事情
音楽会社、ユニバーサルミュージックの話
エイペックスの音楽ばなし
ビクターエンタテインメント音楽会社のはなし
ユニバーサルビクターの音楽事情
ポニーキャニオンという音楽会社
日本コロムビアという音楽会社
日本クラウン音楽会社
ティチクという名の音楽会社
フオーライフレコード音楽会社について
巨大産業となった音楽業界
ヒット至上主義からの脱却