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音楽業界、東芝EMIの実情~音楽サークル・身内大集合~東京の格安音楽企画

音楽業界、東芝EMIの実情

97年から2年連続で赤字に転落していた東芝EMIは、99年3月期にようやく黒字に転じた。この間、ヒット曲がほとんど出なくなってしまった影響で、98年3月期の売上高は前年同月比で15%も減少し、714億円と低迷した。99年3月期も上半期は大赤字だったが、下期からヒット曲が出始め、そして字多田ヒカルの爆発的ヒットでついに息を吹き返したのだ。99年3月期の売上高は前期比で1ケタ台後半の伸びで、利益率や額は目標数字を大幅に上回っている。つまり、売り上げの伸び率以上に利益が出せるように同社は変身したのだが、その背景にはこの2年間にわたった血のにじむようなリストラがあった。斉藤正明社長は97年に就任すると、「経営資源を音楽に集中する」と宣言。事業の見直しや子会社の整理に着手した。そして、音楽とは直接関係のない部門を閉鎖し、子会社もほとんどなくしてしまった。その一方で、早期退職優遇制度を導入して人員削減に取り組んでいる。2年前1200人余りいた社員は、現在990人余りにまで減っている。専属アーティストにもやむなく大ナタが振るわれている。同社の契約アーティストー70人を、2年間で110人まで削減しているが、110人の中には新規契約が45大いるから、100人以上のアーティストとの契約を解除したことになる。そんな中で、98年にベスト盤で記録したBZの580万枚を塗り替える、宇多田ヒカルの830万枚(出荷枚数)が出たわけだ。東芝EMIは新人ライブのネット中継を開始した。音楽関係者を対象に開催する有力新人の紹介コンサートを、インターネットで一般の音楽ファン向けに配信。今後のプロモーション活動の参考にするため、アンケート調査も実施している。98年10月の「ミュージックトークス」は同社が邦楽、洋楽でプロモーションに力を入れている19組が登場、アーティストの演奏だけでなく、プロフィールやライブ活動の予定などの情報をネット配信している。こうした同社の腐心ぶりは旧譜アルバムをデジタルーリマスクリングでリュューアル第5章レコード会社の現在、そして明日を探るした上で、値段を下げて再販売する苦肉の策まで実施させた。松任谷由実が78年に出した「紅雀」から89年の「LOVEWARS」までの17作品を対象に、99年2月下旬に販売している。この17作品はそれまで3000円で販売していたのを、2500円に値下げして再販売に踏み切った。これも、生き残りを賭けたレコード会社が必死になって、将来への展望を模索するために時間稼ぎをしているひとつの証明だとは言えないだろうか。とにかく、売れる作品で一定の売り上げを確保し、その利益を次の投資に振り向けていくためには、今さらなり振りなどかまっていられないところまで、レコード各社は追い込まれてしまっている。東芝EMIは99年6月1日、99年3月期の業績を公表した。売上高は前年同期比7・3%増の766億3800万円だった。CDや音楽テープなどのオーディオ部門は、14・5%増の651億円を売り上げている。その内訳をみると、宇多田ヒカルや松任谷由実に代表される邦楽部門が、35・3%増と大幅に伸びている。だが、洋楽部門は10・2%減の233億円だった。まだ当分の間は厳しい生き残り競争が続きそうである。
激動するレコード業界
ミリオンセラーの暗闇
アーティストのリストラも開始
制作は外部起用が主流
拡大する音楽プロダクションの影響力
岐路に立たされたレコード業界
消えるレコード会社、生き残るレコード会社
ベストアルバムの功罪
現実となった音楽業界の倒産劇
本格化する音楽ソフトのネット配信
音楽界のネット通販の将来性
音楽のネット配信は普及するか?
スターデジオー00Sレコード業界
アメリカのネット配信事情
日本企業のCS放送進出
「MP3」、「メモリースティックウォークマン」
大手レコード会社幹部に聞く音楽事情
揺れる音楽著作権の概念
坂本龍一の「メディアーアーティスト協会」
音楽の著作権元管理は妥当か?
レコード会社各社の動向
音楽著作権の「在り方」の変化
多岐にわたって生じる音楽著作権問題
大手音楽出版社社長に聞く
イメージ通りか?音楽業界の仕事
音楽業界のレコーディングについて
音楽プロダクションについて
音楽出版社の実情
コンサートプロモーターについて
大物音楽プロデューサーに聞く音楽事情
生き残りを賭けて模索を続けるレコード会社
音楽業界、SMEの実情
音楽業界、東芝EMIの実情
ワーナーミユージックージヤパンの音楽事情
音楽会社、ユニバーサルミュージックの話
エイペックスの音楽ばなし
ビクターエンタテインメント音楽会社のはなし
ユニバーサルビクターの音楽事情
ポニーキャニオンという音楽会社
日本コロムビアという音楽会社
日本クラウン音楽会社
ティチクという名の音楽会社
フオーライフレコード音楽会社について
巨大産業となった音楽業界
ヒット至上主義からの脱却