東京格安音楽企画・音楽サークル身内大集合

巨大産業となった音楽業界~音楽サークル・身内大集合~東京の格安音楽企画

巨大産業となった音楽業界

谷村新司がインターネットで「自主レーベル」の配信を開始すると発表した。谷村は南こうせつや演歌の石川さゆりとともに、ポユーキャニオソとの専属契約を打ち切られたからだ。彼ら大物アーティストたちは名前も知られているし、歌の実力も兼ね備えている。全国ツアーのコンサートを開催すれば、会場はファンでいつも満員だ。それなのに、なぜ契約解除なのか。多くの人は疑問に思うだろう。理由はただひとつである。レコード会社は発売しているCDその他のパッケージ商品の売り上げで会社を維持し、社員を養っている。ところが、その肝心要のCDがさっぱり売れないのだ。レコード会社はアーティストと専属契約を結ぶと、新人の場合はIから十まで面倒をみるし、大物アーティストの場合も契約している以上は、コンサートなどの手伝いに社員が駆り出される。その割りにはCDは売れず、会社の売り上げへの貢献度は低い。契約するメリットが会社側にほとんどない、というのが契約打ち切りの真相なのである。日本のレコード会社の多くはいつの間にかメジャー企業になってしまった。音楽産業はレコード会社関係だけで、年間約6000億円市場となっている。ソニー・ミュージックエンタテインメントの年間売上高は1000億円以上、社員も1600名からいる。それをシングルCD1枚1000円、アルバムCD3000円の平均単価の商品で維持していかなければならないのだから、レコード各社も大変といえば大変なのである。その事実はまた逆に考えれば、1000円の商品で1000億円を稼ぎ出すという異様な世界でもある。それを毎年維持していくためには、想像を絶するようなある種の″仕掛け″が必要になってくるのだろう。ミリオソセラーになる楽曲が、各レコード会社から何曲も出現する。アルバムが200万~300万枚も売れ、ついにはデビューアルバムで800万枚を突破する宇多田ヒカルのような怪物さえ出現してしまった。ここまできてしまうと、レコード会社は発売すれば確実にミリオソセラーになる見込みのある曲作りに追われてしまうことになる。ソニークラスになると、毎年ミリオソセラーを4、5曲、30万から50万枚の楽曲を10曲前後は確実にヒットさせていかないと、会社を維持していくことすら怪しくなってきてしまったのである。音楽という感性に訴える、本来アナログの世界の文化がいつの間にか、企業の合理性の前にニッチもサッチもいかなくなりかかっているIというのが現代のひとつの姿なのである。10代、20代のCDを買ってくれる層をターゲットにした曲作りにのめり込むあまり、ロックやビジュアル系ミュージック全盛時代の中で、日本人の心の原点といわれてきた演歌はいつの間にか片隅に追いやられてしまった。そして、長引く経済不況の中でレコード会社そのものが今、自分で自分の首を絞めようとしている。生き残れるレコード会社が日本で何社ぐらいあるのだろうか。世界の5大メジャーを除けば、電機メーカー系列やメディア企業系列のレコード会社の中からも、いずれ立ちゆかなくなる企業が出てきそうである。かつては老舗を誇っていた松下電器の子会社テイチクは、石原裕次郎で一世を風靡したものである。松下電器はそのテイチク株の95%を日本ビクターに8億6500万円で譲渡している。日本ビクターも松下が株式の51%を保有する子会社だが、音楽ビジネスを今後はビクターに集約する戦略のようである。テイチクは96年3月期から4期連続の赤字だったが、ビクター傘下で再建を進めることになる。今後、レコード会社を保有する親会社が音楽産業からかなり撤退していくところも出てくるのではないか。そんな見方も出ている。レコード会社は外資系、外資と日本企業の合弁系、日本系の3つに分類される。また、世界5大メジャーはアメリカのタイムーワーナー傘下のWEA、カナダーシーグラム傘下のユニバーサルミュージックーグループ、イギリスーソーソEMI傘下のEMI、ドイツーペルテルスマソAG傘下のBMGがあり、日本のソニーミュージックェソタテイソメソト(SME)も5大メジャーの一角に食い込んでいる。このSMEが海外の動きをいち早く受け止めて、日本のレコード業界に導入したのがA&R制だった。従来のレコード業界は社内のプ已アユーサーやディレクターが、アーティストの発掘からデビューまでのすべてにタッチし、レコーディングの指揮も取っていた。クラブ歌手や新人オーディション会場で物になりそうな人物を探し出すと、一定期間専門のレッスンを受けさせるなど訓練し、その間に専属の作詞家と作曲家に詞と曲を依頼して、レコーディングからデビューまでの一切を取り仕切っていた。それが70年以降、様変わりしてくる。戦後、長く続いてきた演歌全盛時代の中で、自分で作詞作曲し、自分で歌うシンガーソングライターの走りともいえる、フォークシンガーが台頭してくる。そして、ニューミュージックが起こり、ロック時代へと移行していった。歌手もいつしかアーティストへと名前を変えていく。自分で、あるいはグループで曲を作り作詞し、歌も歌う時代へと突入する中で、レコード会社の存在とその位置も大きく変わっていったのである。
激動するレコード業界
ミリオンセラーの暗闇
アーティストのリストラも開始
制作は外部起用が主流
拡大する音楽プロダクションの影響力
岐路に立たされたレコード業界
消えるレコード会社、生き残るレコード会社
ベストアルバムの功罪
現実となった音楽業界の倒産劇
本格化する音楽ソフトのネット配信
音楽界のネット通販の将来性
音楽のネット配信は普及するか?
スターデジオー00Sレコード業界
アメリカのネット配信事情
日本企業のCS放送進出
「MP3」、「メモリースティックウォークマン」
大手レコード会社幹部に聞く音楽事情
揺れる音楽著作権の概念
坂本龍一の「メディアーアーティスト協会」
音楽の著作権元管理は妥当か?
レコード会社各社の動向
音楽著作権の「在り方」の変化
多岐にわたって生じる音楽著作権問題
大手音楽出版社社長に聞く
イメージ通りか?音楽業界の仕事
音楽業界のレコーディングについて
音楽プロダクションについて
音楽出版社の実情
コンサートプロモーターについて
大物音楽プロデューサーに聞く音楽事情
生き残りを賭けて模索を続けるレコード会社
音楽業界、SMEの実情
音楽業界、東芝EMIの実情
ワーナーミユージックージヤパンの音楽事情
音楽会社、ユニバーサルミュージックの話
エイペックスの音楽ばなし
ビクターエンタテインメント音楽会社のはなし
ユニバーサルビクターの音楽事情
ポニーキャニオンという音楽会社
日本コロムビアという音楽会社
日本クラウン音楽会社
ティチクという名の音楽会社
フオーライフレコード音楽会社について
巨大産業となった音楽業界
ヒット至上主義からの脱却